



MVRDVによる、中国・深センの「ビーハイロウ・アート・ヴィレッジ」です。
地域の中心的存在となる文化商業複合施設の計画です。建築家は、“垂直の村”の概念に基づき、周辺要素を参照した様々な形状と多様な色彩の“家”を積み重ねる建築を考案しました。また、其々を動線空間で繋ぐ構成は各機能の独立した運営も可能にします。
こちらはリリーステキストです(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)
深センのMVRDV設計による文化プロジェクトは、周辺の村を垂直的に再解釈した
深センと香港の境界のすぐ近くに位置する沙頭角の地域コミュニティにおいて、人目を引く中心的存在となる文化商業複合施設のビーハイロウ・アート・ヴィレッジ(Bihailou Art Village)の建設が進められています。これはMVRDVが設計したものです。不規則な形状をしたヴォリュームを多彩な色彩で積み重ねたデザインは、垂直の村のコンセプトに基づいています。このコンセプトに支えられた本プロジェクトは、印象的な外観だけでなく、それ以上の価値を実現しています。プログラムを構成する各要素は、それぞれ固有の形状・色彩・素材を備えた独立した「家」に収められているため、異なる機能がそれぞれ異なる時間帯に運営できるようになっています。一方で、動線空間やテラスには自由にアクセスできるようになっており、従来の商業複合施設を、一日を通して活気のある三次元の文化的ランドスケープとして再定義しています。
垂直の村のコンセプトは、シンクタンクThe Why FactoryとMVRDVによって2011年に開発され、2012年に書籍として出版されました。アジアの都市で急速に進む高密度化、そしてますます進行する均質化に対応するため、村での暮らしがもつ個別性とコミュニティのすべてを都市の密度と組み合わせる開発モデルが提案されました。そこでは、各居住者が自分の家を設計することができ、全員がそれぞれ専用の玄関をもち、眺望と自然光を得られるように、それらの家が積み重ねられます。
深センのビーハイロウ・アート・ヴィレッジは、小売・文化施設としての機能を果たすために、このコンセプトをさまざまな形で取り入れています。単一の大きなヴォリュームとする代わりに、アート・ビレッジの断片的な要素は、沙頭角にある他の建物のヒューマンスケールと視覚的な多様性に調和しています。居住者がそれぞれ自分の家を設計する代わりに、アート・ヴィレッジには多くの異なる機能があり、それぞれが色彩、形状、素材によってアイデンティティを与えられています。これらの特徴はすべて、周辺の建物と、かつてこの敷地にあった有名なレストランであったビーハイロウの建物の色彩、形状、素材から着想を得ています。それぞれの「家」は、そこを占める機能に適合するように設計されています。例えば、多目的パフォーマンス・シアターには、大きな吹抜空間が設けられ、格納式の椅子によって広々とした展示ホールへと変えることができます。また、隣接する広場に面した床から天井までの窓によって、内部と外部の間に予期せぬ交流が生まれます。一方、店舗やレストランは、このデザインのより小さなブロックに居場所を見つけることができます。







